千溪　SENKEI

大好きな白木蓮が350本もあるという、
藤枝の十輪寺に行ってきました。
山一面の白木蓮や
樹齢50年の大木など、
夢のように綺麗な
咲き始めの白木蓮たち。
時期がぴったりでした。

木蓮をいけばなのお生花(しょうか)で活けるには、
丸ごと1本切ってこないと
上手には活けられないと
言われています。
先日のお稽古で、木蓮の仲間のコブシを活けたのですが、
やはり思っている枝が足りなかったです。
その私のいけたコブシを見ながら、
母に説明してから十輪寺に行って見てみると、
母に意味がわかったと言われました。
そうなんです。
木蓮は、花がみんな、上を向いて咲きます。
真っ直ぐな枝に付いている花も、
横に垂れ下がるような枝に付いている花も、
みんな上を向いて咲いているんです。
だから、丸ごと使わないと活けられないくらい、難しいお花なのです。
だからこそ、好きなんですけどね。

また、白木蓮のお花の中って、
花の奥がピンクなんです。
それも知らなかったと
母はびっくりしていました。
可愛いんですよ。
ごっつい花弁の中は
可愛いピンク。
なんてチャーミングなお花なんでしょうね。
大好きです。

さて、昨日は、
お店の誕生日でした。
ご連絡をいただきましたみなさま、
覚えていてくださって、
本当にありがとうございました。
私がみなさまにお礼をしなければいけないのに、
逆にお祝いいただき、
本当に申し訳なく思います。
ありがとうございます。
10年という長きにわたり、
続けてこれたのは、
みなさまのおかげです。
本当にありがとうございます。
みなさまに感謝致します。

毎日が一生懸命で
あっという間に駆け抜けてきたイメージしか
ありませんが、
10年目からは、
店という物を売るという空間より、
たくさんのお花の本や
集めたり作ったたくさんの資料を見て研究したり、たくさんの花器を使っていただきながら、お花をじっくり学んでいただける空間にしていこうと思っております。
お花のアレンジは、作り置きするというよりも、すべてオーダーメイドでお作りしますので、ご安心ください。

少しずつでも成長して、みなさまにそれらをお伝えできるように、今まで以上に頑張って勉強していきます。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。

長々と失礼しました。




千溪